BTSとback numberのコラボ曲「Film out」MV公開されましたね。
美しいコーラスに、切ない曲調…聞いているだけで涙が出てきます。
「Film out」ティザーが公開されてからすぐ、「Film Out」が2018年に公開された「FAKE LOVE」と似た構成になっていることが話題になっていました。
私も、ミュージックビデオを見た瞬間に、これは、間違いなく「花様年華」のストーリーに違いない…おそらく、「Film out」は、BTSの世界観を,小説で表現した「THE NOTES」の内容とリンクしているに違いないと感じました。
私なりに考察というか、私の感じた世界を書き記したいと思います
BTS 「Film out」は映画「シグナル」の主題歌で、過去と繋がる内容
Film OutはBTSとback numberのコラボ曲となっていて、4月2日公開の映画「シグナル」の主題歌となっています。
シグナルは、もともとは韓国のドラマで、韓国のtvNで放送されたテレビドラマの日本版リメイクとなっているので、BTSが主題歌に起用されたのも、それが要因の一つとも言えますね。
ドラマの内容は…古びた無線機を通してつながった現在の刑事と過去の刑事が協力し合い未解決事件を追うというもの。
シグナル劇場版のストーリーが、「過去と繋がった無線によって悲劇を変えようとする」となっているのですが、これが「花様年華」、BTS UNIVERSEのタイムリープとリンクするところがあるため、今回のようなmvになったのではないかと思います。
BTSの「花様年華」とは
「花様年華」は、2000年に制作されたウォン・カーウェイ監督の映画のタイトルとしても有名なのですが、「人生で最も美しい瞬間」という意味の込められた言葉です。
人生で最も輝く美しい瞬間….「花様年華」
THE NOTESでは、学生時代に一緒に時を過ごした7人が、共に過ごした美しい思い出を胸に抱えながら、辛く困難な状況に置かれた現状から抜け出そうとする7人の日常を、日記形式で描かれた小説なのですが、登場する7人は、それぞれが抱える問題から悲劇的な終末を迎えることとなってしまうのです。
それを、ジンがタイムリープを繰り返して、過去を変えることで未来を好転させようとする…..悲劇が起こらないように、6人の悲劇的な状況が起こらないように何度もタイムリープを繰り返す話になっていきます。
JINのタイムリープが繰り返されるたびに、何かがうまくいかずに7人の心は、すれ違ってしまう。
BTSのメンバー全員が、学生時代に行った海の思い出を心の中で大切な思い出の記憶として持っていて、「あの海で7人が笑顔でいられたような時間を、皆でまた一緒に過ごせたらいいのに」と願いながら過ごしているのですが、タイムリープがうまくいかずに、JINの心は磨耗し、笑顔が失われてゆくことになります…
苦しみながら、JINはタイムリープを終わらせるには「魂の地図」が必要になることに気が付き、探しはじめる…
これが「THE NOTES1」の内容でした。
BTS 「Film out」は「THE NOTES2」の内容を表している
浮かび上がる君は
あまりに鮮やかで
まるでそこにいるかと
手を伸ばすところで
ふっと消えてしまう
誰もいない部屋で歌うグクから始まるこのFilmoutの歌詞ですが..
どう考えても、誰かが消えた…それを回想しているシーンから始まっていますね。
すごく美しい歌声なのですが、グクの部屋には何も生気のあるものがありません。
寂しげで悲しげですね…
(…これ、前回クリスマスのBTSスペシャルの時も同じように、カバーのかけられた部屋でグクが一人でいるシーンがありましたよね…)
声のトーンや、「浮かび上がる君はあまりに鮮やかで」の歌詞からも、
喪失感を抱えながら、失われた人を恋しく想う気持ちが現れています
ジミン、
「手を伸ばすところで
ふっと消えてしまう」
誰が!?誰が消えてしまうの!?
….多くのARMYはこの歌詞からも、JINが兵役で消えてしまうのでは!?と不安な気持ちを感じるのも無理はありませんね。
そういえば、部屋がどんどん切り替わっていく、この演出…どこかで観たことがありませんか?
「LIFE GOES ON」のクリスマスVir MVが公開された際にも、同じ様なシーンがありましたね。
その時も、最後ジンが目を閉じるシーンが意味深で、入隊をするという意味が込められているのではないかとARMYの間でざわめきが起こりました。
部屋の家具にかけられたシーツは、共有する人が失われた空間を表現しています。
今回のFilm outでも、グクの歌い出しの部屋は、中盤で皆が笑いあっている部屋の外側。
JINが皆が集まっているのを観ている、真っ暗な部屋の中で一人で喪失感を抱えながら歌っています。
淡々と降り積もった記憶の中で
君だけを拾い集めて繋げて
部屋中に映して眺めながら
込み上げる痛みで 君を確かめている
部屋中に映して眺めながら….
そうなのです。
おそらく、グクが実際にいるのは、このジンがメンバーを外から眺めているのと同じ暗い方の部屋。
「Film out」の中で、メンバーが写っているのを部屋の中からジンが眺めている様に見えますが、おそらくこの皆が揃っている部屋の映し出されている部分は、ただの窓なのではないかと思います。
込み上げる痛みで君を確かめている
..失われてしまった悲しみ。喪失感を抱きながら窓を観ていると、思い出されるのはメンバー全員が揃って過ごしていた時間。
窓に映っているのは、今自分がいる部屋に、会いたい人が全て集まり笑っている姿で、大人になったBTS7人のメンバー全員が集まっている様子であるにも関わらず、おそらくこれは、学生時代に一緒に過ごした教室、あるいは「THE NOTES」の中で、精神病院から逃げ出したジミンの退院パーティを、ナムジュンが住んでいたコンテナで開いた時のことを映し出していると思います。
Vことテヒョンは、「THE NOTES」の中で、ジンのタイムリープを記憶して、一緒に繰り返しているメンバーなのです。
JINはタイムリープを繰り返しながら、部屋に地図やメモを貼り付け、どうしたら過去を変えれるのか….友達を悲惨な結末から助け出せるのかを書き出し、対策を考え、一人で悩んで苦しんでいましたが、テヒョンだけがその事実を「夢」の中で共有していたので、そのことを指しているのかもしれないです
RM
光も水も吸わないくらいに腐敗して
根も葉も無い誓いで 胸の傷を 塞いで
並ぶ2つのグラス 役割果たす
事もなく ああ そのままで
君の触れたままで
RMことナムジュンは、「THE NOTES」の中では生活に追われ疲弊しきっています。
テヒョンや、グクに尊敬されて、頼られていますが、心の中では自分の心の傷に囚われ
余裕がない状態です
ナムジュンは、自分には大したことはしてやれないが、テヒョンやグクの隣にいてやること…テヒョンやグクの話を聞いてあげることはできる….そんなことを考えています
(歌い終わった後の目線がテヒョンと、グクに向けられています)
淡々と降り積もった記憶の中で
君だけを拾い集めて繋げて
部屋中に映して眺めながら
込み上げる痛みで 君を確かめている
「THE NOTES」の中では
ナムジュンの住んでいるコンテナに集まってパーティをする計画がありました。
結局全員は集まれなかったのですが…
JINが部屋の外から、部屋の中にメンバー全員が集まっている様子が、映し出されているのを見ている様子…..そしてメンバーが消える様子を見ているのは、JINが見たかった未来…タイムリープで得たいと思っている未来の姿。
本当ならタイムリープが成功していれば、みんなで集まってまた笑っていられたのに。
砂時計を持っているジンですが、ジンは同じ時を砂時計のように行ったり来たり、タイムリープして一人で何回も過ごしています。
タイムリープが成功していない今、その希望に溢れた未来は、手が届きそうなところまで見えていたのに消えてしまう….
一つのことがうまく行ったと思っても、誰かがまた悲惨な結末を迎えてしまうために、いつまでたってもみんなで笑いあえる時間がやってこないんですよね。
JINは常に一人だけ何度も友人が悲惨な結末を迎えるのを目の当たりにして、以前のJINとは別人のように、生気のない姿へと変わってしまう
正しくなくていいからさ
優し過ぎる君のまま笑ってて欲しかっただけなのに
それなのに
グクは、交通事故でひき逃げにあい、その犯人がJINだと思い
疑いの眼差しで…グクの心はJINから心が離れてしまう
あの海で7人が笑顔でいられた時間に戻りたいと願いながら、いつも海の写真を持ち歩いていたグクが、写真をいらないと心が離れてしまった…(MVでJINから目を話すグク)
皆の悲惨な状況を過去を変えることで変えることができたJINでしたが、グクの心が離れてしまうことで、7人が一緒にいる未来の時間にグクは存在しなくなってしまうのです
それがグクの砂時計が止まっていることからわかります
JINと他のメンバー達は、「魂の地図」を探すことで、今は失われてしまった絆や一緒に居られる未来を手に入れることができる寸前まで来ていたのですが、グクはソクジン兄さんに不信感を抱いたままの昔の時間で止まってしまっているのですね
涙の量計れるなら 随分遅ればせながら
やっと今君のとなりまで 追い付いて
見付けたのさ
爆風…
コンテナの爆発でナムジュンが死んでしまう、あの爆発を象徴しているのではないでしょうか。
時間を戻して過去を変えて、ナムジュンを助けなければ…
砂時計が戻り
JINは再びタイムリープを繰り返します
しかしグクの時間は戻らず、JINに不信感を抱いたままです
そしてドア…
JINの目の前の膨大なドアは、JINが選ぶことができる選択肢を表しています。
自分の行動で未来を変えることができるとしたら….自分が選ぶことができる選択肢はたくさんあるのだけれど、どれが正しい選択なのかは誰にもわかりません。
友人が目の前で悲惨な結末を何度も迎えるのを目の当たりにしたJINは、次第にJINの心は磨耗し、笑顔が失われてゆく…みんなが笑顔でいられることを願っていただけなのに
君がささやく言葉がその響きが行き場を失くして
部屋を彷徨ってる
嗅いでしまった香りが
触れた熱が残ってるうちは 残ってるうちは
「THE NOTES」の中でジンは、同じ時間軸で何度も6人が悲惨な結末を迎えるのを目の当たりにし、絶望感を感じています。自分が何をしても結果が変わらないのか…もうこんなに辛い思いをしてずっと悲惨な結末が繰り返されるループから抜け出したい。
そう思っています。
ジンは、この辛く悲惨な結末を引き起こすタイムループを終わらせることができずにもがいています。
苦しみから逃れる方法が見つけられない…
シグナルと繋がるのも、この辺りの葛藤が大きいですね。
何度繰り返しても、自分の理想とする結末が迎えられないジレンマだったり、無力感に打ちひしがれながら…もがき続ける。
映画シグナルのCMの最後は「…記憶が変わっている」というセリフでした。
この言葉、これはBTS「THE NOTES」の中で、テヒョンがソクジンのタイムリープを夢の中での記憶として覚えていたことにも共通しますね。
明るい未来を信じて、動く行動に、何も意味がないのではないだろうかと、行き場のない不安に狩られることもあるのでしょう。
それでも、行動をしなければ未来は変わらない…
誰かを救えば、誰かを失うことになり、過去を変えたことで未来が幸せになるかどうかがわからない状態が続きます
「THE NOTES2」では、
ナムジュンとテヒョンとジミンが協力して人の探している「魂の地図」に気が付き、
そして見つけて、物語が最終章へと進みます
FILM OUT 最後のシーンでVが人に手を差し出しているシーンがありますが、これが夢の世界でJINの意識とつながっているテヒョンが、JINを助けるために手を差し伸べているシーンなのではないかと思います。
「Life goes on」が実は「Film out」の続編なのではないだろうか?
このmvは「THE NOTES2」の中盤までのストーリーと合致した内容となっているので、この先のMVで続編が出る可能性もありますね
ドラマ版「Don’t Leave Me」のMVは、FMVで、花様年華シリーズのMVの総集編のような編集がされていて、「THE NOTES1」の内容を色濃く反映した内容となっています。
「Film out」はこちらの「Don’t Leave Me」から続いている世界観になっているのだなと思いました。
ふと気がついたことがあるのですが…
今回の「Film out」は、「FAKE LOVE」と似ているという意見が多く挙がっていました。
「FAKE LOVE」考察は、次回まとめて書き記したいと思うのですが、私は「THE NOTES1」の中で描かれているBTS UNIVERSEの世界観をMVで表現したものだと思うのです。
「Film out」の世界は「FAKE LOVE」の続編で「THE NOTES2」の世界を描いたもので、悲惨な結末を迎える6人を救うために同じ時間を何度も繰り返している…タイムリープするたび、少しずつ変わっている世界と結末を表現しているため、似ているのではないかと思います。
そして「Film out」の続編は、私の考察では「Life goes on」の世界なのかもしれません。
「Life goes on」のmvは、BTSメンバーが全員揃って、部屋の中でくつろいで皆で笑いあっているものです。
その「Life goes on」で7人が一緒に過ごす姿は、「Film out」では得ることができなかった、JINがタイムリープを繰り返しながらずっと追い求めて居た「僕たちの居場所」に違いありません。
「THE NOTES2」の表紙カバーに書かれている言葉を見てそう思いました
果てしない旅路
あきらめない
僕たちの生涯で一番美しい日
僕の居場所を見つけること
互いの居場所を残しておくこと
僕たちのために
現実の表側と夢の裏側
誰にも見えなかったもの
一緒なら笑える
花火が美しい理由
今回の「Film out」のmvは、喪失感を感じる部屋の中で、「一緒なら笑えるのに…と、優し過ぎる君のまま笑ってて欲しかっただけなのに..」と歌っているのに対して、「Life goes on」は、部屋の中で楽しく過ごしているメンバーの姿を映し出しているのです。
この二つのMVに共通している「部屋」ですが、これは「僕たちの居場所」を探している、BTS UNIVERSEが目指していることであり、みんなで笑いあって過ごすことができている様子は「花様年華」の結末につながっているように思いました。
JINが目を閉じるシーンがありましたが、それはもしかしたら…今までのタイムリープの世界で失われた7人の過ごした別の時間に想いを馳せているのかもしれませんね。
ようやくたどり着いた、7人が一緒に居られる居場所。
もう、タイムリープを繰り返さなくて済む世界にたどり着くことができた。
「THE NOTES1,2」では、JINは恋人を失って、自分を縛って居た父親を告発することで失います。
ユンギ(シュガ)が退学する原因を作ったのはJINで、それを仲間に告白することで心が離れた時期もあり、抑圧からの解放と共に家族を失うなど、様々辛いことがありました。
喪失感を感じることも多くあるけれど、それでも人生は続いて行く..。
まさに、「Life goes on」ですね。
初期のBTSの花様年華ストーリーのMVには、「BU content certified by Big Hit Entertainment」という文章が書かれています。
この表記がないので「Film out」は「花様年華」シリーズではない..との考察も多く見られますが、私はBTSの曲の世界は常に「仲間との絆」や「自分たちの居場所」について訴えかけていると感じています。
そう考えると、昨年発売された「BE」のティザーが、それぞれのイメージでコーディネートされた「部屋」をコンセプトにしていたことや、2021年のカムバックティザーが、部屋でくつろいでいる姿なのも、すべてつながっているように感じますね。
直接的な演技ではストーリーを描きませんが、以前と比べ物にならないくらい表現力を増したBTSの今の歌唱力で「Life goes on」が「Film out」の続きの世界と感じることができました。
そしてまだ発売はアナウンスされていませんが、「THE NOTES3」は希望に繋がる内容になるんじゃないかと思います。
グクと他のメンバーの間にできてしまった確執が解消され、また7人が集まることができるようになる。それぞれが自立して自分の道を歩きながらも、心の中に「あの時の7人がいた居場所が、自分たちの魂の居場所」として大切な場所として存在している未来が訪れる….そんな予感がしています。
今後の作品の発表がますます楽しみです
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